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2005年 01月 06日
今日、僕のブログを見てくれてメールをくれた人がいた。
それは、去年の夏に病気で亡くなった友人のお母さんからだった・・・。 あまりに突然のメールにびっくりした。 このブログを始める前は他のプロバイダーで、日記をつけていました。 ここから下の文章は友人が亡くなりその後、後追いで奥さんも亡くなられた。 以下はその時の日記。 夜、夕食後クリマのデザインを考えていた。そんな時携帯が鳴った。名古屋の友人から。 あのさ、K(先月ガンで亡くなった友人)の奥さん自殺しっちゃったって・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・。 返す言葉が見つからなかった。 自殺。 とても失礼な言い方だけど、正直意外だった。本人しか分からない苦しみもあったかもしれないけど・・・。 先週、東京へ初盆へ行ってからどうも自分の中で精神的に調子が悪い。 何かしら亡くなった彼を思い出し、酷い時は10代のときに亡くなった友人まで思い出してしまう。 信号待ちの時、人と話をしている時、TVを観ている時、ほんの一瞬色のない記憶の片隅をかすめて行く。 まるで自分が死神になったかの様に僕の周りにはいつの間にか亡くなった友人達が数を数えれるほどになってしまった。 就寝中の明け方、何故か涙を流している自分に目を覚ます。 横には妻がスヤスヤと寝息を立てている。 部屋に差し込む月の光と、青白い街灯の光が彼女の顔を薄っすらと照らしている。 夜明け前の静寂と部屋の片隅の暗闇が自分の感覚を狂わせ、まるで誰かそこに存在しているかのように思える。 そこに怖いとかいった感情はない。 ただ自分が存在しているのか?僕は今何処にいるのか?とても不確定な気持ちが支配している。 何でオレはこんなに苦しんでいるんだ? 誰のために涙を流し、思い続けているのだろうか? おそらく自ら命を絶ったKの奥さんは残されたものとして耐える事ができなかったのだろう。 11年前の親友の死から始まった悲しみは、精神的に耐える事ができなくり自虐的な行動に出たことがある。 それは自殺などではなく、悲しみの代わりに自分の体を酷使することで忘れようとしていた。 気が狂ったように働き、胃に穴が開くくらい酒を飲んで、また働いてた。 そんな生活が4年も続くと次第に何処かが壊れ始め潰瘍になった。 それが現実だった。 過去からいくら過ぎても、11年たった今に至っても僕の根深い悲しみは変っていない。 何も変っていない。 変ったのは僕だけだった。 結婚して恵まれたパートナーと出会えた事で一生懸命生きて行こうと思った。 何があっても守って行こうと。 そして根深い悲しみは引き連れてこようとも、生きようと思った。 家族のためにも。 自分のためにも。 そして、亡くなっていった友人達のためにも・・・・。 ご冥福を心からお祈り申し上げます ヨシダヒデキ お母さんからのメールはお元気ですか?から始まっていた。 息子の部屋をなかなか片付ける事ができずに、自らの行き場も見失っていたようだった。 でも、少しづつ気持ちや部屋を整理し始めたところ、亡くなった友人の兄弟がPC内から 僕のHPをみつけたらしい・・・・。 密葬で上げたお葬式の時は僕らとお母さんはなかなか上手く話が出来なくて、ごめんなさいとメールでそのことを謝っていた。 僕は何故か今回のスマトラ島で起きた地震で子供だけ残されたニュースを思い出した。 きっとお母さんも今回の津波の子供達や遺族を見て、僕にメールを送ってきてくれたと思う。 何故ならメールの最後に息子が東京で乗っていた車を売って、スマトラの寄付に当てましたと書いてあった。 F40という今では希少なイタリア車だったから相当な額がついたと思う・・・・。 一体、命ってなんだろう? 人間の財産ってなんだろう? 物やお金や土地でなく、愛や心は形がないがこれこそ、財産であるのだろう。 亡くなった友人の両親を僕はいつまでもリスペクトせずにはいられない。 人間ってほんと、考え方次第でどこまでも変われるものなんだ・・・・・。 こういう人間で僕はありたい。
by ae86hidekidri
| 2005-01-06 23:12
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