今日は春のような優しい風と暖かな太陽が注ぐ朝だった
早朝は、僕が行かないと納まらない現場だったので葬儀に間に合うように段取りをして車を走らせた
珍しく現場では、すごく気さくな別業種の職人さん達がいて順調に時間内に終える事ができた
寝不足のせいか頭がぼんやりする…
事務所に戻る帰り道…自分自身の状態を冷静に見つめ直してみた
ひどくボケた感じの視界が現実と自分の間にかかっていて足元が浮いているきがしてならなかった
気候のせいではない…
非日常から自分を日常の世界に戻さないと…
飲む気もないのに飲みかけの不味い缶コーヒーを口にしてみた
目を覚まさないと…
言い聞かせるようにつぶやいてみた
自分の歩いて行く道は自分しかない…
僕はグローブボックスからストーンズのベストを取り出し大音量でかけた
いつ終わってしまうかわからない人生…
いつまでもクヨクヨしてられない…
現実の世界で生きていく以上は…